

今回は経営において重要なキャッシュフローについて
解説します。
■お金の流れを知る
「勘定合って銭足らず」とよくいわれます。
会社の中には、利益が出ているのにお金が足りないというところも
多いのではないでしょうか?
まさしく、勘定合って銭足らずですね
そうならないために大事なことはお金の流れを知ることです。
利益の流れとお金の流れは異なります。
そこで、お金の流れを色分けしてみましょう。
どのように色分けするかといいますと
・営業上のお金の流れである経常収支
・設備投資上のお金の流れである設備投資収支
・借入や返済などのお金の流れである財務収支
の3つに色分けします。
大事なことなので詳しく説明します
■経常収支とは?
経常収支とは営業でどれだけお金が生まれたか
(利益が上がったかではありません)を計算します
具体的に税引前利益が500万の会社があったとして
どれだけお金が生まれるかみてみたいと思います。
税引前利益 500 万
法人税等 △250
在庫の増加 △400
売掛金の増加 △200
減価償却費 100
―――――――――――――――
合計 △250
お金が生まれるのはプラス減るのは△にしてます
上のように利益が500万出ていても最終的には
お金が生まれるのではなくマイナスになっています。
法人税等は税金ですので利益の半分くらいが出るので△ですね。
在庫の増加というのは、前期末に比べて当期末の在庫が増加している場合、
その増加分というのはお金が寝たことになりますので、収支的には△になります。
売掛金も同様に前期末に比べて売掛残高が増えると、
増加分だけお金が寝ることになりますので収支的には△になります。
減価償却費は経費に計上されますが、お金は資産を購入したときに
出て行っており、減価償却費は利益からマイナスしますが、
お金はでませんので、逆にプラスします。
この結果この会社は経常収支が△250万になっています。
在庫や債権増加で利益はあるが、お金が減っている典型的な例ですね。
■設備投資収支
設備投資収支とは、設備投資でお金がどれで出て行ったか、あるいは
設備を売却してどれだけお金が入ったかを表します。
具体例
新規設備投資額 △ 1000万
既存設備売却 100
――――――――――――――――
合計 △ 900
これは新規設備投資で1000万円使い、
古い設備を売却して100万収入があった例です。
合計で900万お金が減ってますね
■財務収支
具体例
新規借入 1200 万
借入返済 △200
――――――――――――――――
合計 1000
この例では、新規借入で1200万お金が入り
返済で200万お金が出て行ってます。
合計では1000万お金が増えてます
さてこの会社の資金収支を見てみますと下記のとおりになります。
(経常収支)
税引前利益 500 万
法人税等 △250
在庫の増加 △400
売掛金の増加 △200
減価償却費 100
――――――――――――――――
合計 △250
(設備収支)
新規設備投資額 △1000万
既存設備売却 100
――――――――――――――――
合計△900
(財務収支)
新規借入 1200万
借入返済 △200
――――――――――――――――
合計 1000
総合収支 △150
この会社は500万利益がでているのにもかかわらず、経常収支が
△ 250万となっており、返済原資になっていない。
よって新規投資の1000万分以上の借入
1200万の借入をしていることになります。
本来であれば、借入返済の200万は経常収支で
まかなわなければなりません。
どうですか?
お金を色分けするといろんなことがわかってきますね。
是非あなたの会社もお金の流れの色分けをしてみてください。
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posted by アドバイザー at 13:36|
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